薬品を塗布することで銅板に緑青を発生させる方法:緑青付け

銅版

加工直後の銅は、右の写真のように金属の光沢を放ちます。しかし、歳月が経過して酸化すると、表面に「緑青(ろくしょう)」と呼ばれる錆が発生して青緑色に変色します。

緑青は雨や酸素に触れることで現れるため、主に野外で雨ざらしにすることによって自然に起こります。

例えば、鎌倉の大仏やアメリカの自由の女神像は銅像です。もちろん、これらは建築直後は銅の輝きを放っていたのですが、年月の経過と共に緑青が発生して青緑色に変色しています。

ただし、この色の変色が銅の魅力であるため、屋根材に銅板(どうばん:銅の板)を使用する方は多いです。

しかし、銅の表面に美しい緑青がまんべんなく発生するには20年前後の時間が必要といわれています。

そのため、建物の屋根材に銅を使用して青緑色の色合を楽しみたい場合、自然に緑青が発生するまで待たなければいけません。

ただ、特殊な薬品を使用すれば意図的に青緑色に着色することができます。その方法を、「緑青付け」と言います。これを行うことで、緑青を人工的に発生させることができるのです。

緑青付けの方法

緑青付けを行う前に、まずは表面に付着している油やゴミを濃度の薄い酸(レモン汁など)で掃除し、クレンザー(洗剤)などで洗いきれいにします。

汚いまま薬品を塗ってしまうと、仕上がりが悪くなってしまうからです。その後、緑青の元となる青色の化学物質を水に溶かしたものを銅に塗ります。

このとき使用するものは、酢酸銅(さくさんどう:物質が空気中の水蒸気を取り込んだ後、自発的に水溶液となる現象を引き起こす緑青色の結晶)や硝酸銅(しょうさんどう:酸化した銅を酸に溶かして得られる深青色の結晶)を水で溶いたものを銅に塗ります。

他には、水酸化アンモニウム(アンモニウムを水に溶かしたもの)やミョウバン(塩)を溶かした水を使用する方法もあります。また、ホームセンターに行けば緑青の薬品があるため、それを使っても良いです。

これらの水溶液のどれかを塗布した後は、水分を天日の熱やガスバーナーによって蒸発させます。すると水分だけが無くなり、薬品は銅の表面に残ります。

このとき、水で濡らした布巾などで定期的に銅表面をまんべんなく拭きます。塗り上げた薬品を均一にするためです。これを行うことで、色むらの少ないきれいな緑青が発生します。

ただ、これを屋根全体で行うとなると、素人はもちろん、プロであっても均一に緑青を発生させるのは難しいです。そのため、施工済みの銅板(銅の板を使用した屋根)に緑青付けを行うことはほとんどありません。

緑青付けの欠点

また、緑青付けは失敗してしまえば銅そのものの劣化を早めてしまう原因になります。

そのため、耐久性を重視するのであれば、わざわざ緑青付けをせずに金属の光沢を放つ銅板を選んだ方が無難です。

少しずつ変色していく過程を味わいながら、風格ある青緑色の屋根になるのを見届けることが風流と呼べるのではないでしょうか。

どうしても、「はじめから青緑色に変色している銅の屋根にしたい」と願うのであれば、現場で薬品を塗布するのではなく、工場で緑青付けされた銅板を使用すると良いです。

同じ環境下で施工されたものであれば、色むらもなくきれいに仕上がるからです。また、劣化しづらいように作られているため、耐久性も兼ね揃えています。

どちらにせよ、見栄えと丈夫さを両立させるには素人では不可能です。そのため、きれいな仕上がりにしたいのであれば、専門の業者に依頼するようにしましょう。

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