銅板の屋根の耐久性を高める緑青(ろくしょう)の秘密と凄さ

緑青

スレート(薄い板状の屋根材)などの屋根材は、定期的に塗装や修理などのメンテナンスが必要になります。

塗料が色あせたり変色したりしたまま放置してしまうと、見栄えが悪くなるのはもちろんのこと、雨漏りの原因になってしまうからです。

特に屋根は、建物の中で日光や雨が一番当たる場所のため、美観を保つためにはこまめな手入れを行うことが大切になります。

ただし、屋根材に銅板(どうばん:銅の板)を使用した場合、メンテナンスはほとんど必要ありません。銅板自体の耐久性が高い上に、時間の経過と共に高耐久になっていくからです。

これは、銅の周りに緑青(ろくしょう:銅が自然に錆びて色がつくこと)が発生して、それが銅板を覆うことで腐食しづらくしています。

銅の耐久性の理由

例えば、鎌倉の大仏やアメリカの自由の女神は、銅板で出来ています。百年単位でその形状を保っていることから、高い耐久性があることが分かります。

これは前述の通り、銅の表面を緑青が覆うことによって高耐久を実現しています。

このとき、緑青は鉄などの金属に発生する錆とは違い、銅を腐食から守ってくれるものになります。これが銅板の表面を覆うため、直射日光や雨などから守ってくれるバリアのような役割を果たしてくれます。

ただし、たとえ銅が緑青によって守られているといっても、塗料で塗装した屋根より耐久性は劣ります。

ペンキの油膜によって屋根材は保護されているので、メンテナンスさえしていれば永続的に品質を保つことができるからです。

そのため、銅板はあくまでも耐久性に優れているだけであり、永遠にその形状を保つわけではないことを覚えておきましょう。

酸性雨が与える影響

中には、「酸性雨が銅板を腐らせてしまうのでは?」と疑問に思う方がいます。
しかし、酸性の雨が銅やそれを守っている緑青に与える影響はほとんどありません。

たとえ酸性が強い雨が降る地域であっても、銅に影響を及ぼすほど高濃度の酸を含む雨が降ることはあり得ないからです。

そのため、銅板を屋根にする上で酸性府の影響による心配はありません。それどころか、酸性雨の影響で緑青が発生しやすくなるため、いち早く銅を錆びにくい状態に近づけることができます。

ちなみに、銅板は緑青がなければ高い耐久性はありません。銅も金属の一種のため、酸化して錆びてしまうからです。

そのため、一般的な金属の錆は落とす必要があるのに対して、銅板に発生する緑青は取り除いてはいけません。

ただ、緑青は簡単に取れてしまうため、ものがぶつかれば剥げてしまいます。また、銅は鉄などに比べても柔らかいため、簡単に傷がついたり凹んだりしてしまいます。

もし、台風や強風時にゴミなどが飛散してきた場合、その部分を点検するようにしましょう。

このページで述べてきた通り、銅板は緑青によって守られています。そのため、銅に発生した錆は取り除かずそのままにしておきましょう。

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