住宅の塗り替え(外壁屋根塗装)と言いますと、多くの方はペンキ塗りを想像されると思います。実際に塗装屋や塗装職人のことを今でも「ペンキ屋」と呼びます。
しかし、ここに大きな勘違いがあります。それは、現在の塗料はペンキでないということです。なので、現在の住宅の塗り替えにはペンキではなく、ウレタン樹脂塗料やシリコン樹脂塗料などの塗料が使われています。
もちろん、現在でもペンキと呼ばれる塗料は存在します。しかし、塗料の進化によりペンキを使わなくなりました。その理由としては、耐久性の問題になります。
ペンキが使われなくなった理由
住宅の塗り替えの時期は一般的には10年に一度と言われていますが、ペンキによる住宅の塗り替えでは10年の耐久性はありません。
現在の塗料と比べてしまうと、ペンキの耐久性はあまりにもないのです。悪くいってしまえば、ペンキによる塗装は色をつけているだけになります。
それではたとえ塗り替えを行ったとしても、10年後にはほとんどの住宅の部位が劣化し、住宅そのものが腐敗してしまう危険性があります。このような理由から、現在ではペンキと呼ばれる塗料はほとんど使わなくなりました。
なので、あなたがペンキだと思っていた塗料は、実はペンキではなかったのです。しかし現在も昔ながらの呼び方から、塗装屋や塗装職人のことをペンキ屋と呼びます。
ここに呼び方の矛盾があるかもしれませんが、その部分はそこまで気にすることはありません。一般的な呼び名のペンキ屋と呼んでいただければ、業者からしてもわかりやすいですし問題なく通じます。
先ほど述べたように、ペンキは十分な耐久性がありません。そのため、一般的な塗り替えに使われるウレタン樹脂塗料やシリコン樹脂塗料より金額が安いです。
なので住宅の塗り替えにおいて、お客様から見えない部分や目立たない部分にペンキを使用する業者が存在します。
実際、ペンキを塗装した部分とシリコン樹脂塗料を塗装した部分を比較しても、お客様では見分けることができません。
それではシリコン樹脂塗料を塗装して外壁や屋根は10年持ったとしても、ペンキを塗った部分は10年持ちません。
結局それでは、お客様自身が損をしてしまうのです。実際、業者のほどんどが自分たちの利益のことしか考えていません。
なので、そのような手抜き工事は頻繁に行われています。
手抜き工事を防ぐためには
そのようなことにならないためには、信頼できる業者に工事を依頼しなければいけません。特に、下請け業者の場合赤字ギリギリの予算で工事を請け負うことがあります。なので、仕方がなくそのような手抜き工事をしなければいけない場合があります。
だからといって、そのような手抜き工事があっていいわけではありませんが、業者は業者で仕方がなく自分たちの生活や生きるために手抜き工事を行っているのです。
そのことを防ぐためには、大手ハウスメーカーや工務店などの下請け業者に工事を委託するような業者に工事を依頼しないようにしましょう。つまり、直接施工する業者に工事を依頼するのです。
そうすれば無駄な仲介手数料がかからなくなります。よって、施工業者も材料を節約することがなくなり、ペンキなどの安い塗料で手抜き工事をすることがなくなります。
直接施工する業者に工事を依頼する方法ですが、タウンページやネットで検索してみましょう。あなたの住んでいる地域にはあなたの住んでいる地域の塗装専門店があるはずです。
ネットで検索した場合、その塗装専門店のホームページが見つかるはずです。どのような施工をしているのか、どのような住宅の塗り替えを行っているのかがわかると思います。
その中であなたが信頼できると思った業者に工事を依頼するようにしましょう。