【外壁塗装】ウレタン塗料の特徴や価格:シリコンとの違い

ウレタン塗装

住宅の外壁を塗装する上で、色々な種類の塗料があります。その中に、ウレタン樹脂塗料(ポリウレタン)があります。

外壁塗装に使う塗料を高級なフッ素塗料や、光触媒塗料、遮熱塗料(しゃねつとりょう:暑さ対策が行える塗料)を使うと費用が高額になってしまいます。塗料の販売価格がウレタンよりも高価だからです。

そのため少し前では、費用が安く色々な下地に塗ることができることから、ウレタン塗料が外壁塗装に一般的でした。

ただ、現在ではシリコン塗料の金額が安くなってきたため、この塗料が主流になります。高い耐久性があり、値段がお手頃だからです。

ただし、塗り替え工事が初めての方は、外壁塗装に使われる塗料がどのような特徴なのか分からない方が多いです。

そこで、このページでウレタン塗料の塗装:知らなければ絶対に後悔する4つの知識を紹介します。これを学ぶことで、あなたの外壁塗装はより良いものになるはずです。

外壁塗装は、数十万円の工事費用がかかります。後々後悔してしまわないために、しっかり塗装に使う塗料について学ぶ必要があります。ここできちんと理解して、納得のいく外壁塗装をしましょう。

1.ウレタン系塗料の特徴

ウレタン塗料は、ウレタン樹脂を使ったものになります。塗料は、顔料という色の素と液体を混ぜて作られます。例えば、絵の具であれば、色と水を合わせたものになります。

つまり、顔料とウレタン樹脂を混ぜたものがウレタン塗料になります。

塗装した際、樹脂が乾いて硬化すると固くなります。これにより、材料の表面に強い塗膜を覆うため、コーティングの役割を果たします。

ちなみに、使用する樹脂がフッ素になれば、フッ素塗料になります。

1-1.ウレタン樹脂の主成分

ウレタン樹脂は、ポリオール(-OH)とイソシアネート化合物(-N=C=O)を反応させたウレタン結合(-NHCOO-)させた高分子化合物になります。

1-2.ウレタン樹脂の用途

ウレタン樹脂は、抗張力や耐摩耗性、耐油性に優れています。また、塗膜が柔らかく密着性も良く、価格も手ごろなことから「万能塗料」と呼ばれています。そのため、さまざまなものに使用されます。

主な用途としては、以下のようなものがあります。

  • 塗料(ウレタン樹脂塗料)
  • 接着剤(ホットメルト接着剤)
  • スポンジ
  • シーリング材
  • 建築関係の断熱材
  • 繊維製品(ジャージ、水着)
  • 革製品(人工皮革・合成皮革)
  • 自動車部品
  • フローリングの仕上げ塗り

になります。これから分かるように、ウレタンは塗料以外に、身の回りのいろいろなものに使われていることが分かります。

2.ウレタン樹脂塗料の種類

ウレタン樹脂塗料には、水で希釈するタイプのものと油性(シンナー)を使って薄めるものがあります。

その他に、1液型(1種類の溶剤だけを使用するタイプ)と2液型(カラーリングなどの髪の染料のように2種類の溶剤を混ぜて使う)があります。

なお、艶のランクに種類があり、艶有(つやあり)と艶消し(つやけし)があります。

ただ、これらの塗料の違いは素人目線ではわかりにくいです。また、塗る場所やものによっても適切な塗料を選ばなければいけません。もし、間違えて塗装してしまえば、塗り直しを行う必要があるからです。

再度塗装し直せば、かえって費用が高額になります。

また、外壁塗装の場合、自分で家のすべてを塗り替える方はほとんどいないため、施工を業者に依頼します。このとき、悪徳業者では塗料代を節約するために、安い種類の材料を使用する可能性があります。そのため、あなたが知識をつけることで、誤った塗料を使われることを防げます。

そこで、これらの種類の違いを以下で分かりやすく紹介します。あなたの目的に適した塗料を選ぶようにしましょう。

2-1.水性タイプのウレタン樹脂塗料

水性タイプの塗料は、水で薄めて使うタイプになります。扱いやすいため、DIY(ディーアイワイ:日曜大工)で使うにはお勧めです。シンナーを使わないため、初心者でも安全だからです。

また、水性タイプは水を使っているため、油性タイプのような強烈なシンナーの臭いがしません。そのため、あの独特な臭さが嫌いな方に人気です。

ただし、水性タイプのウレタン塗料は、油性タイプより耐久性は劣ります。そのため、家の外壁のように、高い耐久性を要求するような場所には適しません。もし、DIYで使うのであれば、雨風が当たるような場所には使わないようにしましょう。

2-2.油性タイプのウレタン樹脂塗料

一方、油性タイプのウレタン塗料は、シンナーを使って希釈するタイプになります。そのため、水性タイプのものにくらべて、溶剤臭がします。

また、シンナーを扱うため、素人が使う際には注意が必要です。誤って引火してしまえば、灯油のように燃えてしまうため危険だからです。最悪の場合、火事になる可能性があります。

そのため、油性タイプを使用する場合は、火に注意が必要です。また、水性タイプのものより強度が強いため、高い耐久性が必要な家の外壁の塗装に適しています。

2-3.油性1液型のタイプの特徴

1液型は、1種類の塗料を使用するタイプになります。そのため、一つ溶剤をそのまま使用して塗装を行います。つまり、缶をあけてシンナーで薄めるだけで使用できます。

また、1液型は溶剤が蒸発する時間が早いです。そのため、すぐに乾き硬化します。そのため、作業効率が良いです。

ただ、現在では外壁塗装に使うことはほとんどありません。耐久性が2液型タイプのものよりも劣るため、長持ちしないからです。場合によっては、雨漏りの原因になります。

また塗装の際、たとえ塗料が余ってしまったとしても、適切な方法で保管すれば塗料を保存することができます。

2-4.油性2液型のタイプの特徴

一方、2液型タイプの塗料は、主剤と硬化剤の2種類の溶剤を混ぜ合わせてから塗料として使用します。

ただし、これだけでは粘り気が強く塗装できないため、シンナーを使い塗装します。つまり、主剤と硬化剤を混ぜた塗料を塗料用シンナーで希釈(薄める)して使用します。

また、主剤と硬化剤の2つの液体を混ぜると化学反応を起こし硬化します。2つの液体分子の結合が密になるため、塗膜と下地との密着性が良いです。そのため、年数が経過したとしても、塗料が剥がれにくいです。

ただ、適切な分量があるため、混ぜ合わせる際には注意が必要になります。計量器を使い、2種類の液体の量を計るのが正しい方法になります。分量を間違えると性能が落ちてしまう可能性があるからです。

2-4-1.2液型タイプの硬化剤の比率

硬化剤を混ぜて使うウレタン塗料は、比率によって作業性や塗膜性能(耐久性など)が変わります。そのため、使用する際は、目的に沿ったものを選ぶ必要があります。

また、一般的な主剤と硬化剤の割合は、以下の3種類になります。

  • 10:1
  • 4:1
  • 2:1

この中でも、主剤と硬化剤の比率が10:1のものを「速乾性ウレタン」と呼びます。硬化するのが早いため、塗料の塗料の重ね塗りを早く行えます。そのため、作業効率が良いです。

なお、現在ではこの速乾性ウレタンがウレタン塗料のほとんどになっています。

2-4-2.2液型タイプの塗装時の注意点

前述の通り、2液型タイプのウレタン樹脂塗料は、一度硬化剤を混ぜてしまうと硬化してしまいます。そのため、使い切らなければ固まってしまいます。

もし、あなたが2液型タイプのウレタン樹脂塗料で塗装する際は、一度にすべて混ぜてしまうのではなく、使う分だけ混ぜると良いです。

3.ウレタン樹脂塗料の艶有り(ツヤアリ)と艶消し(ツヤケシ)の比較

ウレタン樹脂塗料には、艶(つや)が有るタイプとと艶がないタイプがあります。さらにその中に、艶有り、7分艶、5分艶(半艶)、3分艶、艶消し(艶無し・マット仕上げ)の5つの種類に分けられます。

塗料艶

ただ、実際に外壁塗装を行う際にどの艶で塗り替えを行えばいいのか分からない方が多いです。

そこで以下では、艶有りと艶消しの判断基準を見た目やメンテナンス、耐久性の観点から比較します。これを学び、あなたの艶選びに役立ててください。

3-1.艶の計り方

艶の見分け方は、光沢の割合によって決まります。計測方法としては、60度の角度から100の光を差し込んだ際、正反射(入射角と反射角が同じ確度になる反射のこと)して反対側にどれだけの光が届いたかで決めます。

このとき、反射した光の強さによって艶のランクを決めます。ちなみに、跳ね返る光の強度を数値化したものをグロス値、光沢度と呼びます。

3-2.艶有りと艶消しの見た目の違い

艶有りのものは、塗った部分が光沢があり光っています。外壁塗装を行う前の壁は艶が無くなってしまっているため、艶があるもので塗り替えた場合は、その違いは明確です。今までの壁にはない艶があるからです。

艶有りの外壁に、太陽の光が反射するとまぶしいと感じるほどになります。艶があるタイプの塗料は、塗っていない部分と塗装していない箇所の違いが簡単に分かります。そのため、手抜き工事がしにくいです。

業者によっては、材料費を抑えるために塗料を節約する場合があります。明らかに艶がない部分には、注意が必要です。

また、3分艶や5分艶の場合、艶有りにはない高級感が出ます。落ち着いた雰囲気を好む方は、あえて艶がないものを選びます。

ただし、ウレタン樹脂塗料の場合、この艶は長持ちしません。そのため、3年ほどで光沢感が引けてしまいます。

ただ、塗料が剥げて耐久性が落ちてしまうわけではないため、勘違いしないようにしましょう。

3-3.汚れのつきにくさ

艶有りと艶無しでは圧倒的に、艶があるほうが汚れをはじきます。そのため、花粉やほこりなどの汚れが付きにくいです。壁の表面がツルツルした仕上がりになるからです。また、防水性も高いため、屋根にお勧めです。

ただ、現代では艶消しタイプのものでも、汚れが付きにくい塗料があります。

しかし、それでも汚れにくさや撥水性(はっすいせい)の高さは、艶有りのほうが高いです。そのため、黄砂や花粉などの汚れが住宅に付いたとしても、艶があるほうが落ちやすいです。

住宅の美観を綺麗に保ちたい方は、光沢がある塗料を使用すると良いです。

3-4.耐久性、対応年数の違い

艶有りと艶無しでは、光沢感があるほうが耐久性が高いです。汚れをはじいてくれるため、劣化が遅いからです。そのため、特にこだわりがないのであれば、耐久性の高いほうを選ぶと良いです。長持ちするため、外壁塗装や屋根塗装の頻度を抑えられます。

また、艶有りの塗料で塗装したとしても、数年後には艶無しになります。年数が経つと光沢感が引けてしまうからです。そのため、数年後には輝きが無くなってしまうことを考慮する必要があります。

3-4-1.艶消しの注意点

艶消しの塗料は、艶有りのものに艶消し剤を添加して作るものがあります。この場合、光沢感が無くなってしまうと同時に、耐久性などの性能が低下してしまう可能性があります。そのため、本来の能力が発揮されません。

これでは長持ちしないため、トータルで考えた場合割高になってしまう可能性があります。そのため、艶消しの塗料を使う際には、元々艶がないものなのかを確認すると良いです。

最初から艶消しのものであれば、耐久性などの塗料の性能が落ちている可能性がないからです。

4.ウレタン樹脂塗料とシリコン樹脂塗料との比較

一昔前までは安く扱いやすいウレタン塗料が一般的な外壁に使われる材料でした。

ただ、今ではシリコン塗料が一般的です。価格もそこまで高くなく、耐久性が高いからです。また、外壁塗装の頻度を少なくすることができるため、コストパフォーマンスが良いです。

しかし、それでもウレタン塗料とシリコン塗料のどちらで外壁塗装を行えばいいのか悩む方は多いです。

そこで、シリコン塗料とウレタン塗料を比較してどちらがいいのかを以下でお教えします。

4-1.簡単な特徴の比較と違い

それぞれの特徴を詳しく説明する前に、簡単にウレタン塗料とシリコン塗料の特徴を紹介します。

シリコン樹脂塗料

ウレタン樹脂塗料

平均価格・相場(建坪30)

約86万円

約71万円

外壁耐用年数

約10~15年

7~10年

屋根耐用年数

8~10年

5~7年

価格や耐用年数を比較すると、この表のようになります。

ただし、金額や耐用年数はあくまでも目安になります。家電製品のように、定価というものが存在しないからです。その理由としては、値段は地域によっても単価が違います。また、施工内容や家の種類によって異なるからです。

そして、塗料もメーカーによってさまざまな種類があります。同じウレタン塗料でも高い塗料もあれば、安い塗料もあります。

また、耐用年数に関して言えば、海沿いの潮風が当たる家と当たらない住宅では傷み具合も変わってきます。建物の条件が変われば、耐久性も変化するからです。

そのため、表のような数値に必ずしもなるわけではないため、注意しましょう。ちなみに、シリコン塗料と表記してあっても少ししか含んでいない場合があります。これでは、シリコンの耐久性や機能性が期待できません。そのため、塗料選びの際には注意が必要になります。

悪徳業者の場合、材料費を節約するために、シリコンが少しだけ入っているものを使用する可能性があります。

4-2.ウレタン塗料のメリットデメリット

外壁塗装におけるウレタン塗料のメリットとデメリットを紹介します。これを学ぶことで、シリコン塗料との比較がわかりやすくなります。

4-2-1.ウレタン塗料のメリット

ウレタン塗料は密着性が高いため、木材などの塗膜が剥がれやすい部分に塗ることができます。そのため、利便性に優れています。また、価格も安いため、費用を抑えられます。そのことから、「万能塗料」とも呼ばれます。

4-2-2.ウレタン塗料のデメリット

ただ、年数が経過すると黄色く変色する可能性があります。そのため、白系の外壁で塗装した場合は、色がクリーム色に変わってしまう可能性があります。

また、ウレタン塗料の耐久性は7~10年になります。そのため、住宅の塗り替えの頻度を10年に一度行う場合、ウレタンでは耐久性が物足りないです。状態によっては、7年しか持たないからです。

4-3.シリコン塗料のメリットデメリット

シリコン樹脂塗料のメリットとデメリットを紹介します。これを学ぶことで、ウレタンとの違いが明確になるはずです。

4-3-1.シリコン塗料のメリット

シリコン塗料は、耐久性が10年~15年になります。外壁塗装の頻度を10年に一度と考えたとき、この材料であれば問題ありません。適しています。値段もそこまで高くなく長持ちするからです。また、約600℃に耐えられる高耐熱性になります。

ただし、アクリル樹脂と混ぜたアクリルシリコン樹脂の場合、耐熱性が200℃近くになります。悪天候に優れているため、耐候性が高く長持ちします。

そして、汚れを寄せ付けない特性があります。そのため、きれいな外観を保てる塗料になります。

4-3-2.シリコン塗料のデメリット

シリコン樹脂は、下地と塗料が密着しにくいというデメリットがあります。そのため、木材などの年月とともに微妙に形が変形する部分には、適さない塗料になります。塗膜が割れてしまうからです。

また、ひび割れしやすいです。そして、粘度がないため、顔料(色)が沈殿しやすいです。そのため、よく混ぜて使用する必要があります。本来の耐久性や性能が発揮できない可能性があるからです。

4-4.ウレタンとシリコンならシリコンのほうが良い

前述の通り、外壁塗装を行う上でウレタン塗料とシリコン塗料のどちらがいいのか悩む方は多いです。シリコン塗料のほうが値段が高いため、金額を重視する方はウレタン塗料を選びがちです。

ただし、塗料の費用が少し高額になったとしても、施工費用のほとんどの割合を占めるのが、「人件費」と「足場代」です。そのため、塗料の値段を高くしても、全体の金額から見ればそこまで高くなりません。

耐久性やコスト(費用)のバランスを考えると、外壁の塗装にはシリコン塗料がお勧めです。ウレタン塗料では、塗り替えを10年に1度行うと考えたときに、耐用年数が足りなくなる可能性があるからです。

これから分かるように、ウレタン塗料よりもシリコン塗料のほうが、外壁塗装に適している塗料になります。メンテナンスの頻度を抑えられるからです。そのため、トータルコスト(生涯の塗装にかかる費用)を抑えられます。

また、塗り替えの頻度を減らせるため、塗装の度に業者と連絡を取るなどの手間暇がなくなります。

もし、あなたがこの2つの塗料で悩んでいるのであれば、シリコン樹脂塗料にしたほうが長持ちするため、お勧めです。また、金銭面的にもお得です。

4-4-1.昔はウレタン塗料が一般的

少し前は、外壁の塗装はウレタン塗料が一般的でした。そのため、現在でもそれを使う業者はいます。

ただし、シリコン塗料の値段が安くなったことから、現代ではこれが一般的な塗料になりました。これを勘違いしている業者は今でもいます。

むやみやたらに業者がウレタン塗料をお勧めしてきたのであれば、「シリコン塗料で塗ってください」と一言伝えるようにしましょう。この一言で、質の高い塗料で施工が行えます。

まとめ

ここまで、ウレタン塗料で塗装する際に知っておきたいことを紹介してきました。これを参考にして外壁塗装に役立ててください。

また、ウレタン塗料とシリコン塗料と悩んでいる方は、トータルコストを考慮するようにしましょう。塗り替えの頻度を少なくできるからです。そのため、1年あたりの費用を比較した場合、シリコン樹脂塗料のほうが安いです。

外壁塗装を高品質・低価格でご提供

私は、外壁塗装の分野で職人として活動してきました。その中で気づいたこととしては、業者に頼むとき、工務店に工事を依頼しているということです。

ただ、工務店は仲介手数料が30~40%上乗せされるため、適正価格で工事を行うことはできません。

外壁塗装は、火災保険を使うことで保険金が支払われます。症状にもよりますが、実質負担0円で家の塗り替えができる可能性があります。

火災保険はほとんどの方が加入しているため、使わなければ損ですよね。

そこで当サイトでは、火災保険の申請をサポートしてくれる地域の優良業者をご紹介します。

外壁塗装の見積もり・お問い合わせはこちら

関連記事

車庫塗装

車庫や倉庫のシャッターの塗り替え工事の方法

暑さ対策

暑さ対策を行う塗り替え(外壁屋根塗装):遮熱塗料

寒さ対策

寒さ対策を行う塗り替え(外壁屋根塗装):断熱塗料

ウッドデッキ

ウッドデッキの塗り替え:オイルステイン系の塗料による塗装

外壁模様

外壁の仕上げのさまざまな模様と種類