【マンションの機械式駐車場の修繕】注意点や積立金の目安

機械式駐車場修繕

マンションの駐車場が機械式駐車場の管理組合は多く見られます。少ないスペースで車を停めることができるため、限られた敷地内で駐車スペースを確保するには優れています。

しかし、機械式駐車場は、良い点ばかりではありません。修繕費用やメンテナンス費用がかかるデメリットがあります。

本記事では、機械式駐車場の修繕を行う際に知っておきたい注意点や費用についてご紹介していきます。これから機械式駐車場の修繕を検討している管理組合の方は、必ず目を通しておきましょう。

機械式駐車場の修繕費用の相場や目安

機械式駐車場の修繕費用は、いくらぐらいかかるのでしょうか。これから修繕を行う方は、どのくらいの費用がかかるのか把握しておきたいものですよね。

機械式駐車場の修繕工事費は、機械式駐車場の規模にもよりますが、数千万円の修繕費用がかかります。また、国土交通省が発表している「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」によると月々、以下の金額が必要になります。

機械式駐車場の月々の維持費

マンションの機械式駐車場維持費

出典:マンションの修繕積立金に関するガイドライン|国土交通省

機械式駐車場は、タイプによって月々の維持費は異なりますが、月々これくらいの費用がかかります。仮に、50台の自動車を駐車できると仮定し、12年で修繕工事を行う場合以下の費用の修繕費用が必要になります。

機械式駐車場の種類台数1台あたり月々の維持費50台の月々の維持費12年に1度の修繕費用の目安
2段(ピット1段)昇降式50台7,085円354,250円5,101万円
3段(ピット2段)昇降式50台6,040円302,000円4,348万円
3段(ピット1段)昇降横行式50台8,540円427,000円6,414万円
4段(ピット2段)昇横行式50台1,4165円708,250円1億198万円

機械式駐車場は、これくらいの費用がかかるため覚えておきましょう。

機械式駐車場の耐用年数

機械式駐車場の耐用年数は、15~20年ほどです。古くなると故障の頻度も増えます。また、修理費用も築年数が経過すると割高になるので、機械式駐車場を撤去する管理組合もいらっしゃいます。

先ほどお伝えしたように、機械式駐車場は維持費や修繕費用が高額です。そのため、耐用年数の15年で撤去してしまう管理組合は多くいらっしゃいます。

あまり使わない上に、維持費などのお金がかかるのであれば撤去してフラットな駐車場にしたほうがいいですよね。

維持費と使用頻度をよく考えた上で、管理組合の総会でどうするのか判断してみてはいかがでしょうか。

機械式駐車場は本当に必要なのか

機械式駐車場が耐用年数を迎えた際、撤去するのか悩まれる管理組合は多くいらっしゃいます。そこで機械式駐車場のメリットデメリットをご紹介します。

修繕工事を検討している方は、機械式駐車場が本当に必要なのかを今一度考えてみましょう。

機械式駐車場のメリット

機械式駐車場には、どのようなメリットがあるのでしょうか。以下は、実際に機械式駐車場を利用している方が感じているメリットになります。

  • 小さなスペースで多くの自動車を停められる
  • 盗難されにくい
  • いたずらされにくい
  • 屋根付きの駐車場

機械式駐車場には、このようなメリットがあります。それでは、順番に解説していきます。

小さなスペースで多くの自動車を停められる

機械式駐車場は、小さな敷地に駐車スペースを確保できる特徴があります。マンションなどの限られた敷地において、車の駐車スペースの確保ができる点は、大きなメリットです。

盗難されにくい

人気の自動車は、盗難される恐れがあります。しかし、機械式駐車場の場合、盗難されるリスクが少ないです。

地下に車を収納している場合、機械式駐車場を動かさなければ自動車を外に運ぶことはできないからです。国産車は人気のあるものだと、盗難のリスクがあります。機械式駐車場は、セキュリティ面も兼ね備えていることを覚えておきましょう。

いたずらされにくい

地下に駐車しているといたずらされるリスクがありません。高級車にいたずらを行う方もいらっしゃいます。大切にしている車にキズを付けられたら困りますよね。

車に気を使う方が多いのであれば、機械式駐車場がおすすめです。

屋根付きの駐車場

機械式駐車場は、地下に車を収納できるので屋根付きの駐車場と同じ役割があります。雨ざらしにしているとすぐに汚れてしまいます。車を大切にしている方は、「できれば屋根付きの駐車場に保管したい」ものですよね。

機械式駐車場のデメリット

機械式駐車場は、メリットだけでなくデメリットも存在します。悪い点も踏まえた上で撤去かリニューアルか検討しましょう。

  • 維持費、修繕費用が高い
  • 事故が発生しやすい
  • 故障で車の出し入れができなくなる
  • 車の出し入れに時間がかかる

それでは、順番に解説していきます。また、以下の動画では事故事例についてご紹介しているので、視聴しておきましょう。

維持費、修繕費用が高い

機械式駐車場のデメリットは、維持費と修繕費用の高さです。車を停めるために、月々数千円~数万円の費用がかかります。

この高額な費用がかかることから、管理組合の悩みの種となっているのです。そのため、維持費がかからない平面の駐車場にする管理組合も多くいらっしゃいます。

耐用年数になった際は、建て直してまでも機械式駐車場が必要かどうかを今一度確かめましょう。

事故が発生しやすい

車の昇降中や停車時に事故が発生しやすいです。人が挟まれる危険性があるので、小さいお子さんがいるご家庭は心配ですよね。

少し目を離した際に、機械式駐車場に挟まれると言うことも考えられますので、事故のリスクがあることを覚えておいてください。

故障で車の出し入れができなくなる

機械式駐車場が故障したり、メンテナンスをしたりしている際は、車の出し入れができません。急な用事で車を移動しなければいけない場合は困ってしまいますよね。

機械式駐車場は、故障時に車の出し入れができなくなってしまうデメリットがあります。

車の出し入れに時間がかかる

車の出し入れを行う際、機械式だと昇降に時間がかかります。朝急いでいる際は、車の出し入れの時間がかかると困りますよね。また、帰宅時にも自動車を停めるのに時間がかかります。

機械式駐車場は、車の出し入れに時間がかかることを覚えておきましょう。

機械式駐車場が不要な場合

駐車場平面

機械式駐車場が不要な場合は、撤去してしまい平面式の駐車場にしてしまいましょう。

費用はかかりますが、機械式駐車場を建て替えてからの維持費や修繕費用を考えると撤去してしまったほうがトータルで考えるとお得です。

機械式駐車場は、限られたスペースの中駐車場を確保できますが、自動車を停めるだけで数千万円単位の費用を支払うメリットがないのであれば、撤去してしまったほうがいいですよね。

結局、これらの費用は修繕費の積立金から支払われるので、居住者で負担しなければいけなくなります。積立金の金額が増えることが予想されますので、お金がかかることを覚えておきましょう。

管理組合で話し合い、機械式駐車場を撤去するのか修繕してリニューアルするのか検討するようにしてください。

まとめ

マンションの修繕を検討する際、機械式駐車場をどうするのか悩まれる管理組合は多くいらっしゃいます。メンテナンスや修繕に費用がかかるので、撤去するのか悩みどころですよね。

駐車場を使う頻度が少ないのであれば、撤去してしまったほうが生涯コストを抑えられます。

居住者に「機械式駐車場の修繕」についてアンケート調査を行い、撤去するかしないか判断してはいかがでしょうか。

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