【マンションの大規模修繕】配管工事の修繕の時期や注意点

マンション配管の大規模修繕

マンションは、築年数が経過すると大規模修繕を行います。外壁やタイルなどはもちろんのこと、給排水管などの配管設備も修繕工事を行う必要があります。

とはいえ、配管の修繕時期やポイントなどわからないことは多いですよね。

共有部の給排水管の工事であれば、住みながら行うことが可能です。しかし、各部屋内の配管工事を行う際は、入居者に迷惑をかけてしまいます。

管理会社としては、事前にマンションの修繕工事の配管工事についてあらかじめ把握しておきましょう。

そこで本記事では、マンションの修繕工事を行う際に知ってほしい情報をわかりやすくまとめました。これからマンションの大規模修繕において給排水管の配管工事を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

マンションの給排水配管を修繕する理由

マンションの配管は、築年数が経過すると劣化します。配管が劣化した場合、水漏れの恐れがあるため、メンテナンスや交換といった修繕工事を行う必要があるのです。

給水管や排水管が破裂して水漏れしてしまったら困りますよね。水道が使えなくなった場合は、入居者からの苦情が来ることは避けられません。

管理組合(マンション所有者の集まり)であれば、ほかの入居者のためにも適切な時期に配管工事を行うようにしてください。

マンションの配管の耐久性や修繕時期

マンションの配管工事の修繕を行うのであれば、「給水管」「排水管」の2つの特徴や耐久性、修繕時期を把握しましょう。以下は、給水管と配管のイメージ図です。

マンションの修繕工事配管

出典:大京穴吹建設

それでは、それぞれの特徴や修繕工事の時期などを詳しく解説していきます。

給水管とは

給水管とは、室内に水を送るための配管になります。つまり、水道の蛇口から水道水を流すための配管のことです。

きれいな水を取り込むためには、適切な時期に修繕工事を行わなければいけません。また、給水管に以下のような症状が現れたのであれば、修繕工事をする時期だといえます。

  • 水道水が濁る
  • 水の出が悪い
  • 白い服を洗濯すると色が着く

このような症状は、給水管の内部が腐ったり汚れていたりすると起こります。築年数に応じた適切な修繕工事を行うようにしてください。

給水管の修繕時期

築年数が12~15年だったり、前回の修繕工事から12~15年程度経過していたりするのであれば、修繕工事を行う目安です。

これらの年数を目安にして配管の修繕工事を行いましょう。

排水管とは

排水管とは、排水を流すための配管のことです。つまり、トイレや排水溝から流れる水のことになります。

築年数が経過すると排水管も水漏れの恐れがあります。排水管が水漏れしたら入居者の迷惑になりますよね。以下のような症状がある場合、メンテナンスのサインです。

  • 排水溝から腐ったような悪臭がする
  • 排水管が水漏れしている
  • 排水の流れが悪くなった

これらの症状が現れた場合、築年数に応じた適切な修繕工事を検討しましょう。

排水管の修繕時期

築年数が12~15年、前回の修繕工事から12~15年が修繕工事の目安です。配管を診断して水漏れする前に、配管工事を行いましょう。

配管の修繕工事の修理

マンションの配管の修繕工事には、「更生工事」「更新工事」の2つの修理方法があります。

マンションの築年数や劣化状況に応じて適切な修繕工事の方法が変わるため、違いを理解した上で修繕工事を行いましょう。

それでは、それぞれ順番にご紹介します。

更生工事

マンション給水管更生工事

出典:大京穴吹建設

更生工事とは、配管の内部の錆を落としてから塗料で内部を塗膜(塗料の膜)で覆います。今ある配管をそのままメンテナンスをする方法になるため、費用もかからず、工事の日数も数日で終わります。

更生工事のタイミング

築年数が15年、または配管を交換してから15年経過しているのであれば、更生工事のタイミングです。

そして、更生工事が終わってから15年経過した場合、新しく配管を交換するようにしてください。配管の寿命は30年程になるため、15年で修繕を行い、その後15年経過したのであれば交換時期です。

つまり、更生工事は、1つの配管で1度しか行いません。したがって、築30年が経過した配管に更生工事を行うことはあり得ないため、覚えておきましょう。

更新工事

マンション配管修繕工事更新工事

出典:大京穴吹建設

更新工事は、古くなった配管を新しく取り換える修繕工事になります。配管を交換するため、工事の規模が大きくなります。また、建物の構造によっては、マンションの室内の壁や床を一部分剥がすなどの工事が必要です。

そのため、費用は高額になり、工事の期間も長くなります。

更新工事のタイミング

築30年経過した場合、更新工事のタイミングになります。先ほどお伝えしたように、配管の耐用年数が30年になるからです。

築30年を目安に配管の交換をするようにしてください。

マンションの配管工事のよくある質問

マンションの配管工事を行う際、以下の質問をよく受けます。

  • 共有部は住みながら工事できるのか
  • 部屋内の配管の壁や床を剥がすのか
  • 修繕費の積み立て金で所有者の配管工事が行えるのか

入居者からの質問も多い内容になるため、管理組合としては事前に把握しておきましょう。それでは、順番に解説していきます。

共有部は住みながら工事できるのか

共有部(エントランスなどの入居者全員が利用する個所)の配管の工事を行う上で、「生活しながら修繕工事は行えるのか」という質問は多く受けます。

これらの配管は、修繕しやすい仕組みになっているため、入居者は生活しながら配管工事を行えます。

部屋内の配管の壁や床を剥がすのか

マンションの各部屋の更新工事を行う際、壁や床などを必要に応じて剥がして修繕工事を行います。

したがって、補修する場所によっては生活できない恐れがあります。

ただ、マンションの構造によって修繕方法は変わってくるため、詳細は実際に修繕する施工会社に詳しい方法を聞くようにしてください。

修繕費の積み立て金で所有者の配管工事が行えるのか

マンションの修繕費を積み立てていますが、その積立金は共有部だけではなく、各部屋の共有部以外の配管工事を行う際にも使えます。

一昔前までは、修繕費の積み立て金は共有部しか使用することができませんでした。しかし、近年になり、個別の部屋の配管工事においても利用できるようになったのです。

修繕費用を積み立てているのであれば、自分の所有している部屋も修繕してほしいですよね。

まとめ

マンションの配管は、築15年経過したり前回の配管の修繕工事から15年経過したりした場合、メンテナンス時期になります。「更生工事」「更新工事」のどちらかの方法で修繕工事を行いましょう。

また、マンションの配管工事は、共有部であれば生活に支障なく修繕工事が行えます。

そして、修繕費の積立金を各部屋内の配管工事を行う際にも利用できるので、お金の心配をせずに修繕工事が行えます。ここでご紹介した内容を参考にして、納得のいくマンションの配管の修繕工事を行うようにしてください。

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